剣士の詩

おめでとう。
貴方はついに剣士になりました。


剣士となって、貴方は何を成すつもりですか?
名誉ですか?
勝利ですか?
栄光ですか?
名声ですか?
いずれにせよ、貴方は剣士です。


悪意と戦い
自身は傷つこうとも
また、仲間を守り、弱者の盾となろうとも
感謝される事を期待したりせず
ただ それが当たり前の様になり
修行が足りなければ役立たずといわれ、
勇者のごとき力を得れば統治者の粛清の対象となり、
平和になれば感謝される事も無い


それでも
それでも貴方は
剣士としていられますか?


貴方には何も無くなる
身を削って戦い続け、朽ち、砕けた鎧の様にうち捨てられ、
永遠と誓った友情が錆びついた剣のように忘れさられようとも.....


それでも貴方は、剣士でいられますか?


おめでとう。 貴方は剣士だ.....